プレゼンテーション演習
"XTD Exhbition"
タイトル "これ以上わけることができない存在" = 0 原子 縁 = ~水引_籠目結び~
1年を締めくくる作品というより、18年を締めくくる作品でした。 「これ以上わけることができない存在」というステートメントにであうことができたことが、この1年を表す出来事でした。
コンセプトには「0」 「原子」 「縁」 を置き、 「わけることができない存在」という目することのできないその存在の”たしかさ”とを水引の「籠目結び」をもって表しました。
科学=Scienceの語源:分ける 原子=atomの語源:これ以上分割不可能な存在
科学(分けること)をしなければ原子(これ以上分割不可能な存在)にたどり着くことはない。 この世界をかき分けた先に在るもののようなものを。区分した先に在る区分できない存在を目指して。これ以上分けることができない存在。 学問、科学なしに、この世界をわかることはない。しかし、「学問とはなんだろうって話。個性とかぶるんだけど、自分だけがぶつかっている特殊な問題に対して極めていくことが学問なんじゃないかなと、だから75億分野あるはず。」と誰かが言ってくれたら、 自分だけの「縁」が個性=Individual:これ以上分けることができない ものの存在とはどんなものであるかが見えてくるかもしれない。
「世界は分けないことにはわからない。しかし、分けても本当にわかったことにはならない」 福岡伸一「世界は分けてもわからない」 より。
梱包資材の総合メーカーである酒井化学工業の「ミナフォームマルマル」という状高発泡ポリエチレンからできた 築資材などで使われるバックアップ材を用いて水引を表現しました。
振り返りとしては、作品の二番煎じを制作する際の覚悟が足りなかったことを挙げたいと思います。他者からも自分の中でも評価の高い位置にある作品を超えていくような作品をつくることもなかなか険しいことではありますが、その作品の二番煎じとなると、さらに険しいことを実感しました。
自分の中でこの作品を超えるような作品は創れない、存在しない、創れたとしてもたどり着くだけで相当な時間が必要であると実感しているので、水引を用いた表現からは離れ、新たな領域で「これ以上わけることができない存在」を表現していこうと思います。
「領域を横断し、世界中に在る概念を縦断する」この自分の作風を貫けるように新たな領域に踏み出す決断ができたことも振り返りとしたいと思います。